かなり前ですが.....。 ZOOM-H1XLR を購入しました。頑丈そうな F6、F3 に比べてプラスチック部分が多くて少しひ弱そうです。
しかしながら2万円を切る安さで 96kHz/32bit float で簡単に録音できるのは魅力です(今調べたら 17,000円で買えますね)。
何かあったときのサブとして使うために購入して便利に使っています。
.....とそこでクロックの話を思い出しました。どのくらいの誤差でしょうか?
調べてみました。
時間(24分くらい)をおいて木を2回叩いた音を録音し、その間隔を ZOOM-F6 と ZOOM-H1 XLR で(再度 DR-70D も)比較してみました。
機器 サンプル数 誤差
ZOOM-F6 139,044,204 ー
ZOOM-H1XLR 139,043,836 -368 -0.000265 %
DR-70D 139,044,941 737 0.000530 %
(前回、前々回は 0.00090 %、0.00068 % でした。)
ということで誤差としてはわずかですが、合成する場合には考慮する必要があるかも知れません。
レコーダーのクロックの差がわずかなので、ソフトでデーターを間引いて調整することにしました。クロックの誤差が 0.001%程度なので10 万個のうちの1個のデータを抜いて残響付与に使っても問題なかろう、という感覚で....。
昔 JAVA で音楽データのレべル調整をしたり、サンプリング周波数を変換するプログラムを作ったことがあったので、それを流用して(昔のこととて殆ど覚えていませんでしたが、)何とかでっち上げました。最新の環境では訳のわからないエラーが出まくるので、古い環境を使って何とか動くものができました。
左の図は ZOOM-F6 と DR-70D で間隔を置いて拍手の音を同時に録音したときの波形と、データ処理した波形を並べたもので、上が1回目の拍手の先頭部分、下が2回目の拍手の先頭部分です。約20分の録音で 10 ms 弱のずれ(実際にはサンプル数の差)が生じ、それがソフトでほぼ修正(?)出来ているのがわかります。
いい加減な作りのソフトなので処理時間がたっぷりかかりますが、取り敢えずは残響追加の処理用であれば使えそうかな、と言うところです。
違う機種で録音したデータを使って残響付加できないか、と考え、前回は手持ちのレコーダー機種間(ZOOM-F6 / TASCAM DR70D / TASCAM DR-100)のクロックの誤差を調べてみました。
今回はZOOMの機種同士ではどうか、ということで、録音仲間のZOOM-F3とクロックを比較してみました。
測定は、同時に録音して時間を置いて拍手を2発、その間のデータサンプル数で比較します。
結果は以下のとおりです。
1台目: サンプル数 260,596,488 / 誤算 134 = 0.000051%
2台目: サンプル数 313,310,694 / 誤算 17 = 0.0000054%
( 参考: DR-70D 0.0009% )
( DR-100 0.015% )
ZOOM 同士だとかなり精度よくクロックが調整されているようです。
これだと2機種で録音してもクロックによるずれをあまり気にしなくても良さそうです。
しかし、........このためにレコーダーを買うのかなぁ......。
残響を付与するために複数セットのマイクで録った音源を重ねる場合、ZOOM-F6 だと3系統まで同一クロックで録音できます。
複数のレコーダーのクロックの同期が取れないかと考え、一寸だけ調べてみました。
きっかけは今度新しく発売される ZOOM-H6 Essential だとタイムコードでビデオカメラと同期が取れますよ、という記事からです。クロックを同期する方法がないかと考え、ZOOM に問い合わせたら、「取説の〇〇頁見てね」、との回答をいただきました。
F-6 の取説をみると、タイムコードを使ってクロックを同期することができるとの記載があります、またF-6 はタイムコードを出力することもできると書いてあります。つまり、2台の F-6 ならクロックの同期が取れそうです。しかし、(少しお安い)H-6 にはその機能はなく、残念ながらクロックの同期をとるためにはもう1台 F-6 が必要になります。そのために F-6 を買う? ハードル高くて逡巡します。
前回のような残響付与をしようとするとタイムコードでは不足で、やはりクロックを同期させる必要があるのではないかと(そうでないとできない無能な私は)思います。
前回、手持ちの ZOOM-F6 と TASCAM DR-70D とのクロックの誤差を調べましたが、DR-100 も調べてみました。
DR-100 クロック誤差:0.015%
DR-70D クロック誤差: 0.00090%(今回)
0.00068%(前回)
ということで、DR-70D は偶然かなり誤差が小さかったのでしょうか?
う~~~ん、手持ちの装置でなんとかできんかなぁ....。
バッハの鍵盤楽器の楽譜を見ていると、当たり前でしょうけれど、手の大きさや鍵盤の数を気にしているのがわかります。
多いときは6本のテーマを2本の腕、10本の指で弾けるように楽譜を書いているわけで、ただただ楽譜の前で平伏すだけです。
楽譜を眺めていると音符の長さが一寸短い箇所が見受けられます。普通なら4分音符とか8分音符になるところを16分音符で書かれていたりします。例えば図の楽譜(※Das Wohltemperirte Clavier Ⅰ Fuga 12 f-moll BWV857)ですが、13小節目の3拍目のテノールのラ(Gis、ラ♭だからAsと書くのが正しいのでしょうか?)の音は16分音符になっています。ここは普通なら8分音符か4分音符にしても良さそうなのにそうなっていないのは、ラの音を弾きながらバスのミ(D)の音を同時に押さえられないから短くした、と言うことではないかと想像します。14小節目の3拍目のアルトのド(C)が8分音符なのは、アルトのドとテノールのラ(Gis)とバスのラ(Gis)を同時に押せるとバッハおじさんが想定していたのでは、と思います。
この14小節目のドとラとラ、チェンバロだとかろうじて届きますが、ピアノだと無理(私の場合)。私の手の大きさはバッハおじさんの想定するギリギリの大きさのようです。
※ バッハおじさんの楽譜の表紙の表記です。正しくは "Das Wohltemperierte Klavier" のようです。
録音を続けるうちに残響を付与するためトラックの合成をしたくなってきました。残響の無いクリアな音が好みではありますが、残響がないと曲によってはやせて味気の無い感じになります。 ZOOM-F6のように同一クロックのデータを重ねるならいいのですが、別レコーダーの場合、クロックがどの程度ズレるのか気になりました。
そこで、ピアノの最初の音(アタック)2か所の間隔を比較することで両者(ZOOM-F6とTASCAM DR-70D)のクロックの誤差を調べてみました。
例えば、図はZOOM-F6で同時に録音した2セットのマイクのサンプルですが、最初の音の立ち上がりが 550 サンプルズレています。ということは 96 kHz サンプリングなので、(音速 340 m/s として)340×(550/96,000)= 1.95 ということで、二つのマイクの位置は音源からの距離が 1.95 m 違う、ということですね。
細かいデータは出しませんが、ZOOM-F6 と DR-70D では 22,390,395 サンプルに対して 153 サンプルズレていました。0.00068 %。クロックの精度としては十分なんでしょうけれど、5分だと 2 ms のずれです。音速 340 m/s として約 70 cm のズレになります。2つの音源データを重ねる場合、許容できるのでしょうか?
で、1月6日の録音のデータで調べてみることにしました。声楽とピアノ独奏の録音だったので、マイクをステージ前とピアノ直近に設置したデータがあります。(ピアノ前のマイクは残響が少ないですが、ステージ前のマイクは残響が多く録りこまれていました。これを合成することで残響を付与しよう、と考えたのが発端です。)
そこで、ピアノの最初の出だしの音を両者で合わせた場合と合わせない場合(図のように 5.7 ms ズレています)を合成してどのように感じるか比較してみました。あまり変わらなければ許容可、違って聞こえれば要検討、という所です。
結果は、.......微妙です。 が、違いは判りそう。先入観があるので第3者の評価をお願いしようと思います。
【2月21日追記】
先日、手作りアンプの会で聞いていただきました。
一聴して「違いがわかる」とのことで、二つのマイクの音を合成する場合は出だしの音で頭をそろえた方が良さそうです。
残念ながら二つのレコーダーの音の合成は無理そうです。ZOOM-F6同士ならクロックを共通化して何とかできそうだと思われますが....。
今年最初の録音は三の丸ホール小ホールのソプラノデュオリサイタル。 若い芽のプレコンサートは予定した奏者がコンクールか何かへの出演で急遽変更となり、小四と中一二人の3名が演奏。
キズはあるけれど演奏する楽しさが伝わってくるようで素敵です。
ソプラノの方は、ヴィヴァルディから木下牧子、サウンドオブミュージックまでいろんな曲を歌っていただきました。
マイクはプレコンサートのピアノ用に2セット、歌曲用にステージ前に1セット、そしてステージ上手に1セットと計4セット設置しました(実はバウンダリーマイクを忘れた、う~~む)。
そこそこうまく録れたと思います。
声量が凄くて生でないと感じられない迫力があります。
吉野さんのコンサートのCD作製のために時間を確認したら、昼の部はトータル67分でしたが、夜の部は87分でした。82分くらいまでは作ったことがありますが、87分は流石に1枚には入りません。アンコールが9分くらいなので、方法としては以下の3つの案があるけれど....
(1)昼:1枚、夜:2枚組
(2)昼:1枚、夜:アンコールを抜いて1枚
(3)昼:1枚(夜のアンコールを後ろに入れる)、夜:アンコールを抜いて1枚
やはり、(1)でしょうかね。そうすると3枚セットになっちゃいます。昼の部と夜の部を別セットにすれば問題ないけれど、1日分のCDセットにすると3枚入りのケースになります。 ということで、昼夜別セットと3枚組セットの両方で作ってみました。
3枚組(ネットで10 mm 厚さの3枚用ケースが売られています)はケースが特殊なので、バックインレイの真ん中に穴を開け、曲名の配置を調整してみました。ケースの内側はステージの全体を写した写真を使い、穴を明けても問題ない
ような写真を使いました。まぁまぁですね。
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