マイクカプセルの差
Panasonic の WM-61A が亡くなってからかなり経ち、代替品として XCM6035 を使っていますが、特性に差があるのか気になります。
そこで、高音域の周波数特性を測ってみました。efu さんの WaveSpectra を使ってツイーターで再生した音をそれぞれのマイクカプセルを使って録音してみました。スピーカーはMさんからお借りしているパイオニアの PT-R5 です。
スイープ信号は WaveGene で 500 Hz から 20 kHz までのリニアスイープ信号を作り、CDRに焼いて 88.2 kHz サンプリングCDプレーヤで再生し、1 kHz から 40 kHz を再生しています。
ネットを探してもなかなかスピーカーの説明書(周波数特性)が見つからないのですが、こんな特性なんですかね?まぁ、マイクの特性を比較するだけですのでスピーカーそのものの特性は特に気にしないのですが.....。ありゃりゃ、15 kHz 以上で差があるように見えます。
ということで、ちゃんと(?)比較するために WaveSpectra から描画データを引っこ抜くことにします。が、説明書のどこに書いてあるか見つけられずゴニョゴニョやっていたら、なんかそれらしいデータが抜けました。
一応、CDプレーヤの出力とパワーアンプの出力の周波数特性も測ってみました(図2)。CDプレーヤーはドライブの中のDAを使っていますが、40 kHz 近くまで出るんですね。スピーカーを繋いだときとオープンの時の両方をとってあります。
で、まずは再現性ということで、(スピーカ ー出力が大きすぎたかなと思ってレベルを変えて)2回測定した結果の比較が図3です。縦軸は dB ( WaveSpectra と値が違いますが)、横軸は Hz で 1 kHz から 40 kHz まで表示しています。 "橙" と "青" の2回の測定の差が "黄" でスピーカー、マイク他の配置が変わらないとほぼ同じ測定結果が得られます。同時に測った左右のマイクの差は "灰色" で、配置の差(数cm ですが)はこのくらいある、ということでしょう。
日を変えて測定(機器の配置変えて測定、図4)しても差は同じ程度で、このくらいの差は常にあるということですね。
で、目的の WM-61A と XCM6035 の差が図5です。
"灰色" ( WM-61A ) に対して、何個( "黄":2SK879 採用 MicAmp、"青":2SA1586 採用 MicAmp、"橙":ソース抵抗付き 2SK879 採用 MicAmp)か XCM6035 を測定しても同じような特性です。WM-61A との差は下の "水色"、"緑"、"黒" になります。回路は関係なくてマイクカプセルで決まるようです。
さてこれは、高域で WM-61A が盛り上がっているのか、XCM6035 が凹んでいるのか、どちらでしょう?
« 外径 5 mm パイプの問題点 | トップページ | マイクカプセルの差はどこに? »
「趣味」カテゴリの記事
- 60cm マイク作製(WM-61Aバージョン)(2023.08.18)
- NEUTRIXのXLRコネクタ(2023.08.17)
- ストラディヴァリウスの動画(2023.06.16)
- 東京文化会館小ホール(今更ですが)でのセヴラック生誕150年記念演奏会の録音(2023.06.11)
「録音」カテゴリの記事
- 60cm マイク作製(WM-61Aバージョン)(2023.08.18)
- NEUTRIXのXLRコネクタ(2023.08.17)
- ストラディヴァリウスの動画(2023.06.16)
- 東京文化会館小ホール(今更ですが)でのセヴラック生誕150年記念演奏会の録音(2023.06.11)
- 齋藤亜都沙さんピアノリサイタル(2023年5月21日)(2023.06.06)
「オーディオ」カテゴリの記事
- 60cm マイク作製(WM-61Aバージョン)(2023.08.18)
- NEUTRIXのXLRコネクタ(2023.08.17)
- ストラディヴァリウスの動画(2023.06.16)
- 東京文化会館小ホール(今更ですが)でのセヴラック生誕150年記念演奏会の録音(2023.06.11)
- 齋藤亜都沙さんピアノリサイタル(2023年5月21日)(2023.06.06)
「マイク作製」カテゴリの記事
- 60cm マイク作製(WM-61Aバージョン)(2023.08.18)
- NEUTRIXのXLRコネクタ(2023.08.17)
- 中華マイクの特性(2023.04.04)
- 指向性マイクの続き(中華マイクの追加購入)(2023.04.03)
- 朗読の録音(初挑戦)(2023.03.31)
コメント