バウンダリーマイクの差動部 FET の交換
前回の XLR コネクタのバランス測定で、"2"/"3" 端子間で電位差があり、原因が差動部 FET のばらつきにあるらしいことがわかりました。チップ部品ではないマイクアンプは Idss のほぼ同じ FET を使ったのでバランスが良く取れていて、それを受けてチップ FET ( 2SK879 ) の Idssを測定してみました。 折角 2SK879 ( Y ランク ) の Idss を測定したので、使用頻度の多いバウンダリーマイクの FET を交換してみることにしました。
取り外した FET の Idss を測定した結果は左の通りです。端子間の電位差 ( V ) を Idss ( mA ) 差で割ると約 4.2 になりました。この回路で 2SK879 を使った場合、Idss 差が 1 mA あると"2"/"3" 端子間の電位差が約 4.2 V 生ずる、ということです。測定精度は 0.01 mA 程度なので、プラスマイナスで最大 0.02 mA、0.08 V くらいの精度かな。
交換した FET の Idss は 1.82 / 1.82 ( mA )、1.93 / 1.94 ( mA ) で、計算上は 0.00 / 0.04 ( V ) の電位差が生ずることになりますが、実際は 0.00 / 0.09 ( V ) でした。まぁ、良い感じでバランスが取れています。
他のマイクも、電位差の大きいモノは FET を交換したくなってきました。
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