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録音

主に自作マイクを使ったコンサートの録音

2023年3月23日 (木)

原田怜さんピアノリサイタル(2023年2月26日)

 高2の原田君、昨夏ドイツで行われた国際エトリンゲンピアノコンクールで優勝し、そのご褒美のリサイタルを3月に2回ドイツで開いてもらえ20230226_021 20230226_01s る、ということでその前哨戦(壮行会?)としてクレッセント音楽教室が主宰するコンサートの録音です。
 海老名市文化会館小ホールのステージの上に席を並べて少人数で行います。
 メンデルスゾーンの幻想曲、シューマンのフモレスケ、スクリャービンの7つの前奏曲、ショパンのピアノソナタ3番、アンコールにバッハ/ペトリ編曲の「羊は安らかに草を食む」。アンコール曲は最近よく聞きます。
 
 マイクは写真の通りピアノ前のスタンドに2組(1組はピアノの中に、もう一組はピアノの前)のマイクとバウンダリーをセットしています。
 その他に少し離れた位置に高いスタンドを立てました。
 ステージ上の高い位置で録ってみるのと、何かの時のバックアップです。20230226_03s

2023年3月22日 (水)

192kHz サンプリング録音

 吉本梨乃さんのコンサートで 192kHz/32bit float で録音してきたのでスペクトルを見てみました。
20230312_192khz_sampling  レコーダー( ZOOM-F6 )のスペックには......帯域が書いてないです(TへT)。探し方が悪いのかな?

 図の赤のスペクトルはシャコンヌの最後の方の休符の直前で、青が無音(演奏終了直後)の時です。マイクの特性かレコーダーの特性かはわかりませんが、60~70 kHz くらいまで録れているようです。ヴァイオリンもどうやら 50 kHz くらいまでは( 60 kHz まで?)音が出て、マイクも音を拾えているようです(うん、なかなか凄いゾ)。

2023年3月21日 (火)

吉本梨乃さんのコンサート(その2 3月12日)

 3月10日に引き続き、12日は無伴奏プログラムの午後の部とデュオのプログラムの夕方の部のダブルヘッダーです。
Img_2866_s  今回は折角なので 192kHz/32bit float で録ることにしました。場所は駒場東大駅近くのムジク・ピアフォーヌというホールで50~60人くらいの大きさです。スタインウエイとべーゼンドルファがあって、なんとB&Wの802Dが置いてあります。
 曲は、無伴奏は BWV1001、パガニーニの24のカプリース24と17、シャコンヌ、他。シャコンヌをスラディバリウスで至近距離で聴くことができました、それだけで幸せです、しかもリハではホールに私一人だけ。至福の時間ですね(写真はリハーサル風景。リハを録音していなかったのが悔やまれます)。

 一応スタンドとバウンダリーを準備しましたが、当然スタンドがメインになります。しかし、ヴァイオリニストは演奏中に動き回るのでヘッドフォンで聞くとどうしても音が右に左に動き回ります。五嶋みどりの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータも同じでしたから、避けようがなくて録るのに苦労するんでしょうね。
Img_2867_s
 2階席に非常用バックアップ、ということでマイクをセットしました(左の写真。奥に小さく見える)。
 無伴奏をメインに準備したので、デュオ用のセットを忘れてピアノ用のマイクをセットするの忘れていました。結果、ピアノが弱くなります。バウンダリーの方が音量的にはバランスが良いのですが、ヴァイオリンの音はどうしてもスタンドに分があります。

2023年3月20日 (月)

ZOOM から返事が来ました。

 問い合わせのメールを出したらすぐ返事が来ました。
 送った情報では原因の特定ができない、とのことで、以下の2点を推奨されました。

1.ファームウエアのアップデート
2.SDカードのフォーマット

 手持ちのF6のファームのヴァージョンは 1.70、1.90 へのアップデートをやってみます。
 2.についてはDR-70でも同様にデータ保存で障害が起こったことがあって対策としてフォーマットを推奨しているので、適当な時期にやった方が良いのかも知れません。
 取り敢えず 様子見 ですが、 発生しているのを確認するのは容易(探すの大変)かも知れないけれど、発生していないのを確認するのは難しいです。

 ファームウエアのアップデートは簡単でした。

2023年3月17日 (金)

ZOOM-F6のバグ?使い方が悪い?

 192kHz/32bit float で録音したデータを編集していて変なデータがあるのに気がついた。
20230316_bug2  偶にこういうデータが出てくる。片チャンネルしか発現しないし、とてもこんな音が録れているとは思えないので、データ転送でミスっているのだろうか? 設定を何かミスっているのかなぁ?

 無音(環境ノイズだけ)の部分で気がついたけれど、左のメモリを見ればわかるとおりレベルは小さいので、楽音のところでは小さくて気がつかないだけ?
 なんとなく気になる。どうしよう? ZOOMに問い合わせる??

2023年3月16日 (木)

吉本梨乃さんのコンサート(その1 2023年3月10日)

 依頼を受けてピアノトリオの録音に出かけてきました。鶴見区民文化センター音楽ホール。既に何回か録音しています。
20230226_031_s  Img_2861_s 2003年生まれの二十歳、若い!なのに日本音楽財団からストラディバリウスを貸与されているし、ウイーンフィルの代理奏者にもなっている。凄ーい。
 これまで、デュオは何回か録音していますが、トリオは初めて、かな(二俣川サンハートではいろんな編成で録音しているか....)。
 バウンダリーとステージ下から立てたスタンドで録音したけれど、ヴァイオリンはやはり高い位置で録らないと生々しさが出ないです(バウンダリーは完全に何かあったときのバックアップの役回りです)。
 ヴァイオリンとチェロはそれなりですが、ピアノが少し遠くなります。吊りマイクで距離を調整してバランスを取るか、ピアノ専用マイクを使って合成するしかないのでしょうか。今回はヴァイオリンがメインなのでこれでガマンしてもらいます。
 ピアノの音はピアノのくぼみの方向へ飛ぶので、正面のマイクではどうしてもピアノの音が弱くなるし良い音では録れません。難しいですね。これからの課題、ということになるのかなぁ。

 曲はハイドンとブラームスのピアノトリオ、シューベルトのヴァイオリンソナタ、そしてパガニーニの「うつろな心」による序奏と変奏曲。パガニーニは初めて聞きましたが本当に超絶技巧、凄いです。

2023年2月21日 (火)

倉田莉奈さんのコンサート(2月4日)

 倉田莉奈さんのコンサートの録音に行ってきました。録画の音源として参加です。
 今回はフルートの今井貴子さんが参加します。
 実は今井さん、直前に録音したアンサンブル・ミラコのメンバーでした。なんか世の中狭い。

Kuratasan20230204s   今回もコンセプチュアルコンサート、ということで、最初から最後まで通しで演奏し、途中に拍手・休憩無しの演奏です。いろんな作曲家の曲を演奏家があるコンセプトで並べて演奏する、ということで、面白い試みだと思います。

 アンコールに演奏されたのがフォーレのシシリエンヌ、フルートの音に感激しました。ホールの響きもあるのかも知れませんが素晴らしい音です。
 
Img_2826_s  マイクはピアノの通常の位置(ピアノの凹んだ部分)に2本(蓋の中に入るくらいのところと蓋の正面)とバウンダリー、それにフルートの音をより鮮明に捉えられるようにと、スタンドをステージ前に立てました。フルートはピアノの向かって左、少し前に立ちます。コンサートですから、スタンドは一寸遠慮して目立たないように上手側にずらして立てています。
 ピアノは蓋の前が良い感じ、バウンダリーは残響が少し強めでした。しかしフルートはスタンドが圧倒的、他のマイク位置ではあの音を捉え切れていません(ホールの影響じゃなかったです)。しかしスタンドではピアノが少し遠い、というか切れの良い音に録れていない....悩ましいです。
 ZOOM-F6 の強みの6音源同一クロックで録れているので、スタンドとピアノ前の左右計4個の音源をバラして組み合わせて試聴しましたが、スタンドの左とピアノ前左の組み合わせが一番妥協できるかな、ということで録画担当に元々の音源と組み合わせた音源を送りました。
 CDは、悩んだ末、ピアノ独奏はピアノ前、フルートとのデュオはスタンド、と割り切って作製しました。

 次回チャンスがあったらもう少しマイク配置を考えたいと思います。

2023年2月20日 (月)

アンサンブルミラコ(コンチェルト)の録音(1月31日)

 石井先生の生徒がピアノ協奏曲に参加するとのことで、録音と録画(担当は私ではありませんが)を打診されましたので行ってきました。

 アンサンブルミラコは以前ピアノコンチェルトで録音させていただいたことがあります。
Pimg_2818_s  今回は板橋区民会館での録音です。ホールは広いのですが、平日とのこともあり(残念というか勿体ないことに)聴衆は少ないです。
 マイクはピアノの右前、ステージの下にスタンドを置き、1.5 m のマイクを立てました。バウンダリーもステージ上ギリギリのところに設置しました。2階席があり、ほぼ無人なので最前列の手すりの部分にDR-70を置いてそのまま録音しっぱなしにしておきました。2階席で聞いている音がほぼそのまま録音できていると思います。
Pimg_2821_s  曲は管弦楽曲とピアノコンチェルトとヴァイオリンコンチェルトですが、ピアノを下げた後、配置を変えないので(ステージ上にピアノのあったスペースの後ろにヴァイオリニストが立つので)ヴァイオリンがマイクから遠くなってしまいます(後で聞いたら少し遠い感じがしましたが、それほどひどくはないようです)。バウンダリーはピアノを捉えるように置いたので、管弦楽がピアノの陰に隠れてピアノの音ばかりが大きくなってしまいました。
 管弦楽曲の録音の機会は少ないと思いますが、ピアノコンチェルトは 1.5 m マイクを高めに、バウンダリーはピアノの陰にならないように(これがうまく録れるかどうかわかりませんが)、できれば吊りマイクを追加して録るようにしたいと思います。

 録音の話ばかり書いてしまいましたが、ピアノ協奏曲は全曲でないので一寸残念でしたが、久しぶりのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、楽しんできました。

 【 追記 】
 動画がアップされたのでリンクを残します。ピアノを弾いているのは小学6年生です。
    古川諒 ハイドン ピアノ協奏曲 第11番ニ長調 第1・3楽章

2023年2月13日 (月)

クレッセントコンサート(1月22日)

 クレッセント音楽教室主宰のコンサート、中学生から大学生までの若い6人の演奏。
20230122_036_s  東海大学前のタウンニュースホールです。
 今回はいつものスタンド用木製マイクホルダーを加工してマイクをさらに2本付けられるようにしたモノを使いました。ピアノの中に1本、蓋の前に1本セットできます。これにバウンダリーと3セットで録音しました。
 これまではホールにスタンドを立てて遠めの位置でも録っていたのですが、あまり良い結果が得られないのでやめにしました。ハードディスクの容量も食うし...。

 動画担当に全てデータは渡しましたが、先生から「ホールの音が入った方が良い」ということで今回はバウンダリーの音源でCDを作りました。

20230122_s  Img_2825_s第一部中学生二人、第二部高校生二人、第三部大学生二人、という構成なのですが、何とかCD2枚に収められないか、との努力もむなしくぎりぎり入らず、3枚構成になり、急遽3枚用ケースを購入しました。
 10mm厚さの3枚入りケースはバックインレイ(ケースの裏側に入っている紙のこと)が入らないので、曲のリストをブックレットの裏に並べました。これでブックレット開かなくても曲順がわかります。

 

 
 

2023年1月19日 (木)

まだまだマイク:2SK2880Eを使ったヴァージョン

 カプセル内部の FET にかかる電圧を作る FET として、TO92 の2SK246BL を1個使うヴァージョンチップ FET の 2SK879GR を2個使っ  たヴァージョンを作っていますが、ある程度の電圧を確保するためにはどちらも FET の選別が必要です。2個使うならチップ部品では無いけれど20230119_90cm_mic_amp_ 小さいパッケージの 2SK2880E が使えるのでは、と提案したらエビさんがプリント板を作って下さいました。本当にありがたいことです。

 今回、長いパイプを使った竿マイクをもう一本作ろうと思い、新規のマイクはこれを使ってみることにしました。
 竿マイクを追加する理由は、購入したマイクスタンドケースの大きさに対して既存のマイクが長すぎてはみ出すため、ケースにぴったり入る長さのマイクを作ろうと考えたためです。まぁ、今のマイクを少し切れば良いことではありますが......。

Dscn5925_s  今回のプリント板、部品配置を検討していただいたお蔭でハンダ付けがかなり楽になっています。

 購入した20個の 2SK2880E のIdss は、6.5 ~ 8.7 mA で、約 6.5 mA と約 8.0 mA 程度を組み合わせて使ってみると回路図に記載の通りの電圧になり(2台分の値が記載してあります)、カプセルの FET(Q0)には 4.5 V と高めの電圧がかかるようになりました。カスコードの上側 FET(Q1)には 12~13 V の電圧がかかっていて、アダプターをつけても 7~8 V は確保できそうで、良い感じのバランスになっていると思います。

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