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マイク作製

市販のエレクトレットコンデンサーマイクを使った自作マイクの作製記事関連

2024年6月 8日 (土)

もう少しクロックの話(3)

 レコーダーのクロックの差がわずかなので、ソフトでデーターを間引いて調整することにしました。クロックの誤差が 0.001%程度なので102 万個のうちの1個のデータを抜いて残響付与に使っても問題なかろう、という感覚で....。
 昔 JAVA で音楽データのレべル調整をしたり、サンプリング周波数を変換するプログラムを作ったことがあったので、それを流用して(昔のこととて殆ど覚えていませんでしたが、)何とかでっち上げました。最新の環境では訳のわからないエラーが出まくるので、古い環境を使って何とか動くものができました。

 左の図は ZOOM-F6 と DR-70D で間隔を置いて拍手の音を同時に録音したときの波形と、データ処理した波形を並べたもので、上が1回目の拍手の先頭部分、下が2回目の拍手の先頭部分です。約20分の録音で 10 ms 弱のずれ(実際にはサンプル数の差)が生じ、それがソフトでほぼ修正(?)出来ているのがわかります。
 
 いい加減な作りのソフトなので処理時間がたっぷりかかりますが、取り敢えずは残響追加の処理用であれば使えそうかな、と言うところです。

2024年5月 4日 (土)

もう少しクロックの話(2)

 違う機種で録音したデータを使って残響付加できないか、と考え、前回は手持ちのレコーダー機種間(ZOOM-F6 / TASCAM DR70D / TASCAM DR-100)のクロックの誤差を調べてみました。
 今回はZOOMの機種同士ではどうか、ということで、録音仲間のZOOM-F3とクロックを比較してみました。

 測定は、同時に録音して時間を置いて拍手を2発、その間のデータサンプル数で比較します。
 結果は以下のとおりです。

 1台目: サンプル数 260,596,488 / 誤算 134 = 0.000051%
 2台目: サンプル数 313,310,694 / 誤算   17 = 0.0000054%
 ( 参考:     DR-70D         0.0009% )
 (          DR-100         0.015%   ) 
 
 ZOOM 同士だとかなり精度よくクロックが調整されているようです。
 これだと2機種で録音してもクロックによるずれをあまり気にしなくても良さそうです。

 しかし、........このためにレコーダーを買うのかなぁ......。

2024年3月 6日 (水)

もう少しクロックの話

 残響を付与するために複数セットのマイクで録った音源を重ねる場合、ZOOM-F6 だと3系統まで同一クロックで録音できます。
 複数のレコーダーのクロックの同期が取れないかと考え、一寸だけ調べてみました。
 きっかけは今度新しく発売される ZOOM-H6 Essential だとタイムコードでビデオカメラと同期が取れますよ、という記事からです。クロックを同期する方法がないかと考え、ZOOM に問い合わせたら、「取説の〇〇頁見てね」、との回答をいただきました。
 F-6 の取説をみると、タイムコードを使ってクロックを同期することができるとの記載があります、またF-6 はタイムコードを出力することもできると書いてあります。つまり、2台の F-6 ならクロックの同期が取れそうです。しかし、(少しお安い)H-6 にはその機能はなく、残念ながらクロックの同期をとるためにはもう1台 F-6 が必要になります。そのために F-6 を買う? ハードル高くて逡巡します。
 前回のような残響付与をしようとするとタイムコードでは不足で、やはりクロックを同期させる必要があるのではないかと(そうでないとできない無能な私は)思います。

 前回、手持ちの ZOOM-F6 と TASCAM DR-70D とのクロックの誤差を調べましたが、DR-100 も調べてみました。

 DR-100 クロック誤差:0.015%
 DR-70D クロック誤差: 0.00090%(今回)
              0.00068%(前回)

ということで、DR-70D は偶然かなり誤差が小さかったのでしょうか?

 う~~~ん、手持ちの装置でなんとかできんかなぁ....。

2023年8月18日 (金)

60cm マイク作製(WM-61Aバージョン)

 アリを見ていたら WM-61A が(比較的)安く出ていたのでポチってみました。
20230817_mic_amp_60cm_p  秋月で購入したのは紫色のマーキングがしてありましたが、こちらはオレンジ色です。ランク分けしていたんでしょうね。

 同様に作ってみましたが、出来た後に電圧を測定してみたら、R1 の両端が 10 V を超えています。これだとアダプターを着けたときに Q1 の FET の電圧が確保できなくなります。ランク分けはカプセル内部の FET の Idss だったんですかね?
.....ということで R1 を 15 k に下げました。結果が図の電圧です(黒字と青字で2台分表示してます)。カプセルの FET にかかる電圧がかなり違いますが、2SK2880E のセレクトを間違えたようです。

2023年8月17日 (木)

NEUTRIXのXLRコネクタ

 回路も大分煮詰まってきたし、ピアノ周りに配置するための長めのマイクを作ろうと思ってキャノンコネクタを購入したら、なかなか送られて来ません。
20230817_1  やっときたと思ったら一寸様子が違い、ハウジング(外側の金属部分)が外も中も全部真っ黒に塗装されています。
 写真は左が今回入手品、右が以前の物。今回の物は内部までキレイに塗装されていて、導通が取れません。グランド取れないじゃん!!
 購入したサウン○ハウ○さんに問い合わせたら翌朝メーカーからの回答を送っていただきました。この素早さ 凄い!!感謝です。

 で、仕様変更があって、新仕様では導通は無いそうです。これではノイズに弱そうで使えません。写真の赤丸部分の金属もハウジングに接触できないので無意味ですね。
 只でさえキャップの部分がゴム(非金属)なのでノイズ対策に往生しているのに、ハウジングまで浮いた状態で使わせるってのは仕様がおかしくないか?
 実際、中のスリーブに銅箔を貼り付けてシールドを補強しているのですが、導通はハウジングの金属部分と銅箔の接触で取っています。

 黒が目立たなくて良かったのですが、これからはシルバー品を使うことになりそうです。

 あるいは、写真の赤丸の金属部分が当たる部分と銅箔が接触する部分の塗装を剥がして使いますかね、一寸面倒だけど。

2023年4月 4日 (火)

中華マイクの特性

 192kHz で録音してみました。楽器はチェンバロです。設置は適当、レベルも適当ですが、周波数特性が大雑把に比較できれば、と思って録ってみました。
20230404_mic  比較したマイクは以下の通りです。

   1.中華マイク内蔵の FET 無しカプセル
   2.秋月で購入のフォーリーブスのマイクカプセル
   3.中華マイク内蔵の FET 付きカプセル
   4.WM-61A

 データは WaveSpectra で再生してピーク(赤)を表示して比較しました。結果は左の図の通りです。
 フォーリーブスが頑張って 30 kHz あたりまで録れていますが、中華マイクは 20 kHz がやっとですね。Mic3は一寸特性がおかしいので、ひょっとしたら購入後に色々遊んでいて壊してしまったのかも知れません。
 WM-61A は偉い!!40 kHz 以上まで録れています。
 
 中華マイクは残念な結果でした。もう少しちゃんと周波数特性を......取る必要は無いかな......。ひょっとして、WM-61A は無指向性だけれども他は指向性なので、設置に問題があるのかな。仮にそうだとしても、一寸した配置の違いでこの程度の特性になるのでは(私には)使えません。

 取り敢えず、マイクケースはヴォーカル用としてフォーリーブスのマイクを入れて使うことにします。

2023年4月 3日 (月)

指向性マイクの続き(中華マイクの追加購入)

 指向性マイクが使えそうなので、ステレオ分くらいは準備しよう、ということでもう1個買ってみました。
20230403_1  大分時間が経っているのでメーカーは 別ですが、似たような形状のものです。近頃マイクのコネクタが USB コネクタのものもあるのでキャノンコネクタのモノが来るかドキドキして待っていました。
   無事キャノンコネクタのブツが来ましたが、なんとマイクカプセルが内部 FET 無しのカプセルのみのものがついていました。前回のマイクのプリント板には部品が数個しか付いていませんでしたが、今回はマイクカプセル用の FET として 2SK596、その他チップ半導体が4個載っています。しかし、....回路は怪しげですね。

20230403_2  それならばこのカプセルを生かして作ってみよう、ということでマイクに入っていた 2SK596 を使い、2SK2880 タイプのマイクアンプをつけて組み上げました。

 当然ステレオ用にもう1個ポチってしまいました。まぁマイクホルダー他(いらない)パーツが一杯あって、マイクのケースもあってこの値段(約1.5枚)なら良いか、ということで。 
 さて、ポチったもう1個、同じモノが来るか、博打です(今チェックしたら既に売り切れてアクセスできませんでした。メーカー名で探したら5割アップの値段が付いていました)。

2023年3月31日 (金)

朗読の録音(初挑戦)

 歌と朗読の録音のお誘いがあり、録ってきました。
 ピアノ伴奏でテノール独唱とピアノをバックに朗読、という組み合わせです。
20230331_img_2870 20230331_2_img_2870  実際に伴奏付きで歌いながら録音するのですが、上手くいくかビビリながら写真のようなセットで録音してみました。

 通常のピアノ録音と同様に、ピアノの中、ピアノ前、もう一つはバウンダリーを(床に置くのではなく)ピアノの譜面台の両側において録音してみました。
 声は前回のナンチャッテ指向性マイクといつもの無指向性マイクを使い、並べてセットしました。一人の声なのでモノ録音で良かろう、との判断で使える方を使おうと考えました(指向性マイクの方はダメ元の積もりでした)。

 結果は、...........指向性マイク、偉い!!
 ピアノ用のマイクには声はわずかしか入っていません。声用のマイクの方は、無指向性にはかなりの音量でピアノの音が入っていますが、指向性マイクの方はピアノの音はかなり抑えられています、流石指向性マイク。
 これで、ピアノの音に指向性マイクの音(声)を乗せれば上手くミックスできそうです。

 指向性マイク、いろんな場面で使えそうな気がしてきました。

2023年3月30日 (木)

指向性マイク

 以前(1年ほど前だったかな?)間違って作ったヤツです。
 
 ネットで中華製マイクを改造すると使えそう、というのを(大分遅ればせながら)見つけて買ってみたらトンでもモノでした、という落ちです。
20230330_img_2888  まぁ動き出すのが遅かったのでトンでも中華品が蔓延してしまっていた、と言うことですかね。
 回路は殆ど部品がなく、恐らく USB で供給できる 5 V で動作する様に作ってあるようです。キャノンコネクタは爪が引っかからないし、ケーブルのキャノンコネクタはプラスチックだし、どうしようもないですね。
 
 取り敢えず、秋月でフォーリーブスの指向性マイクを買って、これまで作ってきた標準回路をぶっ込んで指向性マイクをでっち上げてみました。
 結局、マイクのケースを買った、って感じです(コネクタに難ありだけど安かったし使えるからまぁ良いか)。

 これを今頃アップしたのは、活躍する場がたまたま出来ちゃったので。
 歌と朗読を録音する機会があって、これと標準マイクを使って録音してみたらこのマイクがかなり使えそうな感じだったのでアップしました。

 後は周波数特性を録ってみましょうかね。

2023年3月26日 (日)

チェロの北條さん

 とあるコンサートで録音する機会のあったチェリストの北條立記さんに標準マイクとバウンダリーをお貸ししていたのですが、気に入っていただけ、依頼を受けマイクをお譲りしました。
 youtube に大倉山記念館で収録した音源をアップしました、との連絡をいただいたので掲載しておきます。

   北條立記作曲・チェロ Victim 朝の鳥を起こす @寄り道コンサート

※ 2023年4月17日追記:動画、非公開にされたか削除されたようです。ちょっぴり残念です。
                復活したようです(4月20日)。



 自作の独奏曲で美しい音色で朗々と鳴らしておられます。

 バウンダリーマイクもご所望とのことで、面倒な製作を前に一寸逡巡しています。

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